語られないエコ=R

JCC4202/佐世保

2009年06月04日 15:38

R屋JCC4202の目から見たエコ


欧米式経済を基準に考えると当然なのかも知れないが、最近テレビや
一般企業まで”Eco”を自社のイメージアップだけのために使っている。




自社が開発した新製品を使えば使うほど、これまで排出されたCO2を
大気から吸収して減らす
かの如き
宣伝のしようだ!?

ハイブリッド・カーも同じだ。小型・高圧(ポリマー)リチウム充電電池の製造にどれだけ環境負担をかけているか誰も突っ込まない。 環境負荷を
公開してるのはハイブリッドに乗り遅れたメーカーだけだ(製造段階から
廃車までのCO2排出量の比較とかね)。

完成した製品はCO2の排出が少なくても、開発~製造までにこれまで以上のCO2を出しているかもしれないのに。 あの大企業日立製作所も
冷蔵庫でecoのウソがバレた。



TVCMを信じ600リットルの自動製氷・チルド・急速冷凍室が個別に付いている6枚ドアの冷蔵庫を即買いしたのに、元日立社員として恥ずかしい!(どのメーカーも似た様なもんだろうけど)


この茶番を見てると、以前流行った 『ISO4xxxx号取得』 などのキャンペーンと何も変わらない。 取得企業の社員は「ISO何とか」の意味を理解していたのだろうか?


それまで我が家の冷蔵庫はサムソン製500リットル2ドア(4年目)だったがコンプレッサが壊れた。 これが業務用「ホシザキ」製なら流用可能な
類似コンプレッサを使ってでも安く修理できるのに、サムソンのは買ったデオデオに掛け合っても修理不能(=買い替え)という。
どっちみち、コンプレッサの起動/停止音が『ガタガタタ』とうるさく日立かパナソニックに買い替えるつもりではあった。

エコ活動自体は良い事なんだけんど・・・
R:リサイクル,R:リデュース,R:リユース,R:リフューズ,R:リペア



最後のR:リペアはエコ検定にも出るが、維持・保守する云々という曖昧な意味で説明もコラム1/3程しかなく非常に簡素でエコな説明しかない。


要はリサイクルは(次の製品製造につながるから)受け入れられるが
修理されちゃ、新しい製品が売れないからメーカーは困ってしまう。 買って貰った後は、金払って使えないようにしてから材料だけ再利用という客から金を吸い上げる方向にベクトルが向いている発想なのだ。 お客が長く使おうとする「修繕」の機会を奪っているだけ。

  何度も同じトピック取り上げて悪いが、我が家のリンナイ、追い炊き付き
  ガス給湯器は新築時から一度も変えていない。
  故障箇所が決まっていて、ガス屋さんが修理してくれるからだ。

  燃焼ガスをファンで強制排気する仕組みだが、ファンが回っていない
  のに点火すると死亡事故につながる。
  ファンが回ったかどうかはモーターに電流が流れてるかをセンサーで
  検知すれば済むが…
  モーターの油切れで電流は流れてもプロペラの軸が固着し回ら
  なかったら死亡事故コース。
  では、ファンから吹き出る風を感知すれば最も確実だ(これが製造業
  のフェールセーフに対する設計姿勢だ)。
  しかし風を受けるウチワが固着したらどうなるか???キリがない。
  リンナイのはファンにジャバラの容器が付き、風圧でジャバラが
  スイッチを押す仕組みになっている。 スイッチならオン⇔オフの変化
  を検知できる。
  構造的にファンが回る飛びにアコーディオン部が膨張・収縮するから
  破けてスイッチが効かなくなる。 そんなると点火しない。
  けれどファンだけは回るので、ジャバラセンサーを修理(築20年で
  2度交換)して貰う。 代金は部品代込みで3000円くらいだ。
これをエコと言わずになんと云う?

  シャープのFF式ファンヒーターも同じだ。 マネシタ電器のように他社の
  売れ筋を真似てないからリコールにもならず、25年(冬場だけ)現役。
  勿論、釜や温風ファンや給・排気ファンなど修理が必要な箇所は色々
  出てくる。 出てくるが、排気ファンが回らないと致命傷なのはマネシタ
  の回収TVCMでも周知の通り。
  シャープのは吸気ファンと排気ファンが共用になってて、排気しないと
  吸気(燃焼)も起こらない構造的フェールセーフなのだ。
  しかも大阪のシャープに問い合わせると、のちの製品でも部品が共通
  なのかちゃんとパーツセンターにパーツがある。 これまで一番高かっ
  たのは、やはりファンモーター(8000円)
なんとエコな!


つまり常に製造して、右肩上がりに売れ続けないと欧米式は成り立たないシステムってこと。 (だからってJCC4202に何か秘策があるわけでもないからね~)

悪い例を挙げれば⇒地デジ化

これは80%必要ない。 視聴者にとってのメリットは地上アナログで問題だったゴーストがなくなる事だけ(必要と認める割合20%)。
テレビ塔からの電波が山やビルに反射して自分ちのアンテナに届いてもデジタルならば画像が二重三重に映るのを電気的になくす事ができる。 ただそれだけ。

画質が良くなったと宣伝されているが、画質が伝送路(テレビ塔から家庭のアンテナまでの間)に影響されないから、見た目の画質は良くなったというならウソではない。


しかしテレビ局用の取材カメラ,番組制作カメラは悉く(ことごとく)民生用のチープなデジタルビデオカメラと同レベルに転落した。 それまで使っていた(アナログ)の何百万何千万もするスタジオカメラは再販されず廃棄処分(買っても使える人も使う場所も使う機会もないから)。

そんなに高価だった理由は家庭用のように何百万台も数が出ないのと、伝送路での劣化を見越して末端(家庭のテレビ)で必要な画質の何倍も良い画質を維持して送り出すためだった。
デジタルなら伝送路での劣化が皆無だから、送り出しに高画質は必要なく、家庭用の機材で十分なのだ。


今後、地デジ化が進むと家庭で個人的に楽しむための録画も制限される。 デジタルならそれができる。
地デジ化するには色んな分野の思惑が一杯あったのだ。

局は膨れ上がる放送局用機材に悩まされる事がなくなる。
地デジ化ではアナログ送信機は使えないので送信機(テレビ塔で使う機械)だけは新品に買い替える必要がある。
総務省(旧:電波管理局)役人の天下り先が確保できる。
アナログ放送と比べ高画質で送り出さない分当然、使う電波も少なくて済むため、余った電波は携帯電話(バンクの念願)や
モバイル(無線化したIT機器)に使われる。
小泉時代に欧米式「自由化」を行い、外国製の機器がどんどん許可される。(許可⇒電波を発する機械装置は必ず総務省の技術適合免許・許可を受けないと販売・流通できない) 認可許可にはワイロが付き物。




局ので修理の仕事をしているJCC4202が感じるエコは、常に製造し右肩上がりに売れ続けないと成り立たない欧米式じゃなく、リペアも十分経済に役立つ,日本が昔から大切にしてきた「勿体無い」の心に通じる、商売として成り立つものではなかろうかと思うのである。


ちゅーか、話がだいぶ逸れてきたけど本題は何だったかといえば…

去年からBAIさんにE50用のリアラダーにーきゅっぱであるバイと紹介されていたけどウチのはスポイラ付きで取り着け不能。
ところがそのホームセンターが閉店。 店じまいセールで9800円になってると電話。
それを取り付けますよって記事になるはずだった。


続く  (かも)

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