クリーンファンヒーターOF-407R修理

JCC4202/佐世保

2016年11月04日 22:10

2009年11月27日の記事の続編。

クリーン・コンピューター(BASICやOSが入っていない)が売りのMZシリーズと一線を画した、シャープ家電のX-1(買ったらすぐ使えたPC)のプログラマーだった1986年ころに、テクナス(テクノソフト販売店)でシャープのFF式の「クリーンファンヒーター」モデルOF-407Rを買った(1984年製の)18万円也。 子どもが生まれたばかりで当時最新の,新鮮な空気を取り入れストーブで燃やし排ガスは屋外に強制排出する(FF)式で室内の換気不要という製品だった。  
2016年現在も新年から活躍、説明書通りに手入れをして現役の
28年選手である。

911テロ事件の1年前(2000年)の冬に一度、ストーブの釜の炎が赤く外の排気が真っ白の煙が出たとき寿命かと思ったが、取り説にある電話番号に掛けたら親切な対応で、大村のサービスセンター交換部品を在庫しているとの事で4枚プロペラとファンモーター点火コイル等保守・共通部品として使える物を教えてもらい買って交換したら普通に使えた。

後日、誰が受け取ったか知る術も無いが自作の額入り「感謝状」を贈った。
応対した人も大村SCの担当者もメーカーが一段となってユーザーの事を考えたモノ創りをしてたのだろう。

回路図

正常燃焼した。


修理方法手順とその内容⇒追記
注意: メーカーは既に製造を終了しPL法制定以前の製品です、保守部品もディスコンです。 ウェブマスターは自己責任で分解修理を行っております。 参考にして火傷、爆発、火災等、一切の責任を負いません。

1986年に購入。 製造は1984年。
 トラブルシュート

1)症状: 燃料はあるのに点火しなくなる。
       『最弱』で立ち消えし燃焼していないのにファンが止まらない。
  原因: 燃焼釜に灯油が供給されなにくくなり、最後には点火しなくなる。
  対処: 燃料供給パイプを外し、直径1~2ミリのピアノ線で錆びを除去し
       細穴を貫通させる。
 10年過ぎたら5年に毎に貫通点検。

2)症状: 燃料はあるのに点火しない。
  原因: 点火コイル切れ
  対処: 部品交換(点火コイル)
 20年に一度部品交換。多分寿命まで持つ

3)症状: ファンの勢いが弱い
  原因: ファンの経年劣化
  対処: ファン交換
 20年に一度フファン交換。多分寿命まで持つ

4)症状: 不定期に点火したり消えたり
  原因: バイメタル式温度センサー不良
  対処: 130℃の温度センサー交換
      秋葉原で見つけたNC型1個100円2個とも交換
   釜の上部と下部に1個ずつ、同じ温度の部品。

クリーンファンヒーター使用中に停電すると釜が熱いままなので灯油が気化して釜内部で爆発が起こるが、防爆おもりで釜が塞がれている。 錘はコの字形の金属で吹き飛ばない構造。 昔の技術者の知恵の塊り。1から十までで学ぶ所がばっかり。          

平成製造の製品は、耐久性が低い材料が使われているので信頼性・耐久性共に2分の1から3分の1だろう。
ヤマダ電機に見に行ったら38万円だった。 
パッと見、屋外燃焼温水媒体式室内暖房みたい。
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